2019.06.10

ロイヤル・オペラ『ファウスト』<タイムテーブルのご案内>

A scene from Faust by Gounod @ Royal Opera House. Directed by David McVicar. Conductor, Dan Ettinger. (Opening 11-04-19)

輝かしい名曲の数々。フランス・オペラの傑作、グノー《ファウスト》を豪華な舞台と魅力的なキャストで!

フランス・オペラの輝ける宝石のような傑作、グノー作曲の《ファウスト》が英国ロイヤル・オペラのシネマシーズンに登場する。悪魔メフィストフェレスとの契約で若さを取り戻したファウストは、清純な乙女マルグリートの愛を得るが、すぐに彼女を捨て絶望の淵に突き落とす。グノーはこの物語を、美しい旋律と輝かしい管弦楽で描き、音楽そのものが救済となるような奇跡のオペラが生まれた。

《ファウスト》は、秋に予定されている英国ロイヤル・オペラ来日公演の演目でもある。2004年に初演されたマクヴィカー演出の舞台はこの歌劇場を代表する名舞台だ。物語を16世紀ドイツから、オペラが初演されたパリの第二帝政期に移し、普仏戦争を目前にした文化の爛熟と退廃を感じさせる美しい舞台に仕上げている。出演歌手たちも豪華。悪魔メフィストフェレスには艶のある美声のアーウィン・シュロット。情熱的でエレガントなファウストにはMETでも活躍するマイケル・ファビアーノ。美しく一途なマルグリートにイリーナ・ルング。マルグリートの兄ヴァランティンは圧倒的な存在感のステファン・デグー。ダン・エッティンガーの指揮も迫力だ。

《ファウスト》の聴きどころは数え切れない。ヴァランティンのアリア「祖国を離れる前に」、メフィストフェレスの「金の小牛のロンド」、ファウストが歌う「この清らかな住まい」、マルグリートの「宝石の歌」。有名なワルツや勇壮な合唱曲もある。そしてフィナーレを飾るマルグリート、ファウスト、メフィストフェレスの三重唱は、オペラの歴史に刻まれたもっとも美しい瞬間の一つだろう。

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<ロイヤル・オペラ『ファウスト』タイムテーブル>

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【演出】デイビット・マクヴィカー
【音楽】シャルル・グノー
【指揮】ダン・エッティンガー
【出演】マイケル・ファビアーノ(ファウスト)、アーウィン・シュロット(メフィストフェレス)、イリーナ・ルング(マルグリート)、ステファン・デグー(ヴァランティン)