ロイヤル・バレエ
ウルフ・ワークス
WOOLF WORKS
ロイヤル・バレエ
ウルフ・ワークス
WOOLF WORKS
ナタリア・オシポワが体現するウルフの内面世界―ウェイン・マクレガーが創り上げた革新的バレエ『ウルフ・ワークス』
ロイヤル・バレエの常任振付家であり、科学的アプローチを通じて革新的な作品を生み出してきた現代バレエ界の旗手ウェイン・マクレガー。ヴェネチア・ビエンナーレのダンス部門芸術監督も務め、「サー」の称号を授与された彼の代表作が、小説家ヴァージニア・ウルフの世界を3つの作品を通して描いた『ウルフ・ワークス』です。20世紀を代表する作家ウルフは、従来の文学形式にとらわれず、内面の流れを描く独自の文体で知られています。2015年の初演以来、オリヴィエ賞やナショナル・ダンス・アワードを受賞し、ロイヤル・バレエのみならずミラノ・スカラ座バレエやアメリカン・バレエ・シアターなど、世界を代表するバレエ団でも上演されるほどの人気作です。
今回の上映では、第1部「ダロウェイ夫人」でウルフの分身クラリッサを、現代最高のバレリーナであるナタリア・オシポワが演じます。深みのある演技と共に、マクレガー特有の複雑な動きを劇的に表現しています。クラリッサの少女時代は前田紗江が演じます。クラリッサの同性の恋人サリーをレティシア・ディアス、クラリッサの過去の恋人ピーターをウィリアム・ブレイスウェル、さらにクラリッサの夫は、来シーズンよりプリンシパルとして入団する話題の新スター、パトリシオ・レーヴェが好演します。戦争の後遺症に苦しむ兵士セプティマスはマルセリーノ・サンベ、そしてその妻を高田茜が演じます。
第2部は時代とジェンダーを乗り越えて300年生きた青年貴族を描いた「オーランドー」にインスパイアされた、現代的でスタイリッシュな「ビカミングス」。アクリ瑠嘉、金子扶生、クレア・カルヴァート、レティシア・ディアス、前田紗江、高田茜、中尾太亮、マルセリーノ・サンベらがSF映画の中にいるように縦横無尽に時空を超えて踊ります。
さらに第3部「波」では、名女優マギー・スミスの声から始まり、ジリアン・アンダーソンがウルフの遺書を朗読し、オシポワがダンサーたちによって描かれる波や、ブレイスウェルの腕の中で揺れるように踊り、入水自殺による最後の時を迎えます。英国ロイヤル・バレエのトップダンサーに加え、日本人ダンサーも多数出演するなど、豪華キャストも見どころの一つです。
文学とダンス、音楽、映像が融合した革新的な舞台芸術の到達点ともいえる本作は、現代バレエの新たな可能性を提示する注目作です。
(2026年2月9日上演作品/上映時間:3時間3分)
PHOTO&MOVIE フォト&ムービー
STORY ストーリー
I NOW, I THEN 「ダロウェイ夫人」
ダロウェイ夫人——ウルフが1925年に発表した意識の流れ小説——は一日という時間軸を舞台に、二つの物語を交錯させる。パーティーの準備に追われる社交界の女主人と、精神鑑定へ向かう心的外傷後ストレス障害状態の退役軍人。決して出会うことのない二人——守られた内側の人物クラリッサと、社会から疎外されたセプティマス——は、ともに過去に苛まれている。ウルフの録音エッセイ『職人の技術(クラフツマンシップ)』の一節で幕を開ける『I NOW, I THEN』は、『ダロウェイ夫人』の創作過程への旅路である。小説の断片的な物語と、自身の精神疾患を題材として描いた経験を含むウルフの自伝的側面が織り交ぜられている。
ビカミングス 「オーランドー」
「1910年の12月ごろに、人間の本質は変化した」ヴァージニア・ウルフ。
女性の役割や権利、芸術や文学における表現様式、宇宙論の急速な進歩など、あらゆる分野で再調整が行われた時代に書かれた、ウルフの画期的な1928年の小説『オーランドー』は、300年にわたって老いることなく旅をし、その過程で性別も変化していく幻想的な人物を中心に描いている。人間関係は、自分自身との関係でさえも、つかの間のものであることが明らかになり、相対性と可塑性が彼女の時間と空間の体験を決定づける。『ビカミングス』は、生命が複数の形を通り抜けるエネルギーである、広大で絶えず変化し続ける宇宙という、オーランドーのめまいがするような広角のビジョンを提示している。それは、昆虫の羽の、短くて華麗な閃光、妊娠、出現、消滅、そして移動である。
火曜日 「波」
壮大で哀歌的な『波』(1931年)は、ウルフが自らの不妊と、対照的に激しい母性を持つ姉ヴァネッサへの反応として構想した、最も実験的な小説である。この小説では、幼少期から老年期へと成長する六人の声に、自然の衰退と再生の象徴が散りばめられており、最も重要なのは絶え間なく繰り返される海である。ウルフの全作品に見られる水中イメージへの独特の傾倒に応えるように、『火曜日』は『波』のテーマと、作家が溺死による自殺を遂げる描写を融合させる。ウルフがオース川へ向かう歩数を数え、最後の旅路へと向かうように、彼女の小説の世界もまた抽象化と沈黙へと向かっていく。
| 【演出、振付】 | ウェイン・マクレガー |
|---|---|
| 【音楽】 | マックス・リヒター |
| 【美術】 | Ciguë, We Not I、ウェイン・マクレガー |
| 【衣裳デザイン】 | モーリッツ・ユンゲ |
| 【照明デザイン】 | ルーシー・カーター |
| 【映像デザイン】 | ラヴィ・ディープレス |
| 【音響デザイン】 | クリス・エカーズ |
| 【メイクアップデザイン】 | Kabuki |
| 【ドラマツルギー】 | ウズマ・ハミード |
| 【ステージング】 |
アマンダ・エイルズ、ミカエラ・ポリー、 ジェニー・タッターサル、アントワーヌ・ヴェレーケン |
| 【レペティトゥール】 | ジャン・アティムタエフ |
| 【主演指導】 | エドワード・ワトソン |
|
〈キャスト〉 |
|
| I NOW, I THEN「ダロウェイ夫人」より | |
| 【ヴァージニア・ウルフ/クラリッサ】 | ナタリア・オシポワ |
| 【リチャード】 | パトリシオ・レーヴェ |
| 【若き日のクラリッサ】 | 前田紗江 |
| 【ピーター】 | ウィリアム・ブレイスウェル |
| 【サリー】 | レティシア・ディアス |
| 【セプティマス】 | マルセリーノ・サンベ |
| 【レツィア】 | 高田茜 |
| 【エヴァンス】 | マルコ・マシャーリ |
| ビカミングス (「オーランドー」より) | |
|
アクリ瑠嘉、ハリス・ベル、リアム・ボズウェル、 クレア・カルヴァート、レティシア・ディアス、 金子扶生、前田紗江、マルコ・マシャーリ、中尾太亮、 マルセリーノ・サンベ、フランシスコ・セラノ、高田茜 |
|
| 火曜日 (「波」より) | |
|
ナタリア・オシポワ、ウィリアム・ブレイスウェル、 クレア・カルヴァート、デニルソン・アルメイダ、 マディソン・ベイリー、ベサニー・バートレット、 ラヴィ・カノンニアー=ワトソン、マーティン・ディアス、 オリヴィア・フィンドレイ、リュック・フォスケット、 ハリソン・リー、キャスパー・レンチ、 エラ・ニューストン・セヴェルニーニ、アイデン・オブライエン、 ハンナ・パーク、マディソン・プリッチャード、 ケイティ・ロバートソン、佐々木須弥奈、ブレイク・スミス、 ジネヴラ・ザンボン、レオ・アルミタージュ、ウィリアム・クーパー、 マデリン・コープランド、ピッパ・レイク、ベルタラン・ヴィンツェ、 ダーシー=ローズ・ウォラル=ハルステッド |
THEATER 上映劇場
| 地域 | 劇場名 | 上映期間 |
|---|---|---|
| 北海道 | 札幌シネマフロンティア | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 宮城 | フォーラム仙台 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 東京 | TOHOシネマズ日本橋 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 東京 | イオンシネマ シアタス調布 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 千葉 | TOHOシネマズ流山おおたかの森 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 神奈川 | TOHOシネマズららぽーと横浜 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 愛知 | ミッドランドシネマ | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 京都 | イオンシネマ京都桂川 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 大阪 | 大阪ステーションシティシネマ | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 兵庫 | TOHOシネマズ西宮OS | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |
| 福岡 | キノシネマ天神 | 2026/5/15(金)~2026/5/21(木) |