ロイヤル・バレエ

赤い薔薇ソースの伝説

Like Water for Chocolate

  • ラウラ・エスキヴァルの小説に基づく 
  • 【振付】クリストファー・ウィールドン
  • 【台本】クリストファー・ウィールドン
    ジョビー・タルボット
  • 【音楽】ジョビ―・タルボット
  • 【編曲】ベン・フォスケット
  • 【舞台美術】ボブ・クロウリー
  • 【照明デザイン】ナターシャ・カッツ
  • 【映像デザイン】ルーク・ホールズ
  • 【衣装デザイン】リネット・マウロ
  • 【指揮、音楽コンサルタント】アロンドラ・デ・ラ・パーラ
  • 【出演】ティタ:フランチェスカ・ヘイワード
    ママ・エレナ:ラウラ・モレ―ラ
    ロザウラ:マヤラ・マグリ
    ゲルトゥルーディス:ミーガン・グレース・ヒンキス
    ペドロ:マルセリーノ・サンベ
    ジョン・ブラウン医師:マシュー・ボール
    ナチャ:クリスティーナ・アレスティス
    ホアン・アレハンドレス:セザール・コラレス
    ドン・パスクアル:ギャリー・エイヴィス
    チェンチャ:イザベラ・ガスパリーニ
  • 【上映時間】2時間45分

日本でも公開され大ヒットした、メキシコ映画『赤い薔薇ソースの伝説』が、
ロイヤル・バレエの新作としてシネマシーズン、初登場!!
新しい物語バレエの傑作として批評家たちから大絶賛!

●名匠クリストファー・ウィールドンが生み出した新作は、メキシコが舞台
ラウラ・エスキヴェルのベストセラー小説を原作に、92年には映画化されてゴールデングローブ賞の外国語映画賞にノミネートされ、日本でもミニシアターで公開されてヒットしたメキシコ映画『赤い薔薇ソースの伝説』。『不思議の国のアリス』やブロードウェイミュージカル『パリのアメリカ人』、マイケル・ジャクソンを描いた『MJ:ザ・ミュージカル』などでヒットを飛ばしている名匠クリストファー・ウィールドンが、『アリス』や『冬物語』のクリエイティブ・チームと組んで生み出した新作が、メキシコを舞台にした禁断の愛と官能、そして料理についての物語のバレエ化である。

●報われない愛を料理に注ぎ込み、その料理が奇跡と混乱を起こす
末娘は結婚せずに母親が死ぬまでその面倒を見るというしきたりに囚われたティタと幼馴染ペドロの許されぬ愛。二人の愛を邪魔する毒母ママ・エレナ、エレナの命令でティタの代わりにペドロと結婚する姉ロザウラ、革命戦士となるもう一人の姉ゲルトゥルーディスと彼女を連れ去る革命戦士ホアン、ティタを愛する医師ジョンらが織りなす大河ドラマのような人間模様。報われない愛をティタは料理に注ぎ込み、その料理が様々な奇跡と混乱を起こす。マジックリアリズムという手法で現実と非現実、生と死、食欲と性欲が混じり合って化学反応を起こす魅惑的な世界観。ミュージカルを思わせる結婚式の明るく祝祭的な群舞、ティタとペドロの火傷するほどの熱い愛を体現した美しく官能的なパ・ド・ドゥ、そして本作のためにジョビー・タルボットが作曲し、メキシコ人音楽家アロンドラ・デ・ラ・バラが監修し指揮したメキシコ色豊かな音楽。メキシコの大地や建築、民俗性を再現した光あふれる舞台美術など、原作や映画の世界観を体現しながらも、英国バレエ伝統のドラマ性を加え、さらに舞踊芸術ならではの豊潤で生き生きとした舞台は、英米の批評家たちにも絶賛された。

●ロイヤル・バレエを代表するプリンシパルの競演!そして、新たなバレエの傑作が誕生した!!
料理を愛し、報われない愛を料理の中に込めて奇跡を起こすヒロイン、ティタを演じるのは、映画『キャッツ』や『ロミオとジュリエット』に主演した新星フランチェスカ・ヘイワード。ティタを愛するが彼女の姉と結婚するペドロには、見事な超絶技巧を見せるマルセリーノ・サンベ。ティタを無償の愛で支えるジョン医師には人気若手プリンシパルのマシュー・ボール、ワイルドな革命戦士ホアン役のセザール・コラレスはカリスマ性のある踊りで場面をさらい、そして死してなおも亡霊となってティタを苦しめる毒母ママ・エレナを演じるのは、ロイヤル・バレエきっての演技派ラウラ・モレ―ラ。ロイヤル・バレエを代表するプリンシパルたちの競演が楽しめる本作は、ドラマティックでセクシー、情熱的で魔術的な魅惑の2時間半。新しい物語バレエの傑作。

今春アメリカン・バレエ・シアターでの上演も決定している本作、ぜひ映画館の大スクリーンで味わっていただきたい作品です。

【STORY】
「母親が死ぬまで面倒をみなければならない」という家族のしきたりにより末娘のティタは結婚を禁じられていた。
ティタとペドロは愛し合っていたが、ティタの厳格なママ・エレナはふたりの結婚を許さずにティタの姉ロザウラとの結婚をペドロに勧める。少しでもティタのそばにいたいペドロは結婚を受け入れ、ティタは絶望しながらもふたりのためにウエディングケーキを焼いた。ティタの涙がこぼれ落ちたケーキを食べた者たちは、かつて彼らが失った愛と哀しみに襲われ激しい消化不良をおこし、ティタが幼いころから慕っていた料理人のナチャは死んでしまう。それから一年後、ティタの料理の腕はあがり、ある日の晩にペドロから贈られた薔薇の花びらで作ったソースは、ママ・エレナと姉ロザウラには嫌悪感を、もうひとりの姉ゲルトゥルーディスとペドロにはそれぞれに官能的な歓びを与えてしまい…。