ロイヤル・オペラ

椿姫

La traviata

  • 【作曲】ジュゼッペ・ヴェルディ
  • 【演出】リチャード・エア 
  • 【指揮】アントネッロ・マナコルダ
  • 【出演】エルモネラ・ヤオ
    (ヴィオレッタ)
    チャールズ・カストロノボ
    (アルフレード・ジェルモン)
    プラシド・ドミンゴ
    (ジョルジョ・ジェルモン)

心揺さぶられるオペラの最高傑作―
ヴェルディ『椿姫』を、英国ロイヤル・オペラの人気プロダクションで観る!

19世紀半ばのパリ、高級娼婦ヴィオレッタは貴族や富豪たちの寵愛をほしいままにしていた。
だが金銭ではなく愛を捧げる青年、アルフレードとの真実の愛にヴィオレッタが目覚めた時、
彼女の人生は引き返すことのできない悲劇へと進んでいく…。
イタリア・オペラの巨匠ヴェルディが作曲した《椿姫》は、いつの時代も変わらずに私たちの心を揺さぶる。

英国ロイヤル・オペラの『椿姫』は、巨匠リチャード・エアが25年前に演出し、
それ以来上演され続けている人気のプロダクション。
エアの演出は、気品あるスタイリッシュな美しさで登場人物たちのドラマを際立たせる。
ヴィオレッタ役は、歌と演技の両方に最高の技量が求められ難役として知られるが、
それだけにソプラノ歌手なら誰もが一度は歌いたいと夢見ている役。
これまでもゲオルギュー、フレミング、ネトレプコなどのスター歌手たちが英国ロイヤルの舞台を飾ってきた。
今回出演するエルモネラ・ヤオは、この役を200回以上も演じているというヴィオレッタ歌い。
その稀にみる歌唱テクニックに支えられた迫力の演技は、芝居だとは到底思えない真実味をそなえている。
第二幕のヴィオレッタとジェルモンの対話、
そして第三幕の死の床にあるヴィオレッタの絶唱は、観客の熱い涙を誘う。
ロンドンの聴衆の熱狂はこの映像でも確かめられる。
恋人アルフレードに情熱的なテノール、チャールズ・カストロノボ、
そしてアルフレードの父ジェルモンにはプラシド・ドミンゴと共演者も豪華な顔ぶれ。
もっとも感動的な『椿姫』の舞台がここに生まれた。

<あらすじ>
パリの高級娼婦ヴィオレッタは肺の病におかされ、豪奢な快楽の日々でそれをまぎらわしている。
そこに彼女を真剣に愛する青年アルフレードが現れ、ヴィオレッタは真実の愛にめざめる。
華やかな生活を捨てパリ郊外で幸せな暮らしをする恋人たち。
だが田舎から来たアルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、息子とその妹のためにこの愛を諦めるように迫る。
ヴィオレッタは身を引くことを決心し、過去のパトロンであった男爵の元に戻ることに。
事情を知らないアルフレードは、ヴィオレッタを人々の面前で侮辱する。
決闘で男爵を傷つけたアルフレードは外国に旅立ち、独りになったヴィオレッタの病は進み、やがて死の時が近づいてくる…。