ニュース|映画『1917 命をかけた伝令』公式サイト

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この度、本作のロイヤル・プレミアがイギリス・ロンドンで開催されました。

会場には、ロイヤルファミリー/イギリス王室から、チャールズ皇太子とカミラ夫人が来場。本イベントはThe Film and TV Charity団体が企画する「Royal Film Performance」にふさわしい作品として本作が選出され実現したもので、イギリス王室からのゲストのほか、本作のサム・メンデス監督、主演のジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、そして本年度ナショナル・ボード・オブ・レビューでも撮影功労賞を受賞した撮影監督のロジャー・ディーキンスらが来場し華やかにレッドカーペットを彩った。

本作は、サム・メンデス監督ら製作陣が驚愕の“全編ワンカット”で創り上げた画期的な作品で、すでにいくつかの映画賞を受賞およびノミネートされているほか、Rotten Tomatoesでは93%フレッシュの高評価(日本時間12月5日現在)、海外の映評でも絶賛されている。


【『1917 命をかけた伝令』 ロイヤル・プレミア/ワールド・プレミア】
◆開催日時:12月4日(現地時間)17:45~/日本時間12月5日(木)午前2:45~
◆開催場所:イギリス/オデオン・レスタースクエア
◆登壇者:
<イギリス王室>チャールズ皇太子、カミラ夫人
<作品から>ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、マーク・ストロング、リチャード・マッデン
サム・メンデス(監督)、ロジャー・ディーキンス(撮影監督)ほか


先日発表となったアカデミー賞前哨戦の第24回サテライト賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、作曲賞、撮影賞、編集賞、音響賞、美術賞の8部門にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・デビュー賞では撮影監督のロジャー・ディーキンスが撮影功績賞を受賞し、作品賞トップ10にも選出されるなど、本年度アカデミー賞最有力作として注目されている本作。この度、開催されたロイヤル・プレミアのレッドカーペットにはサム・メンデス監督や豪華キャスト陣に加え、英国王室も参加する登場するということもあり、多くの観客とマスコミ陣が集まりました。真っ赤なレッドカーペットが敷かれた会場には、本作のタイトルでもあり、物語の舞台となった第一次世界大戦中の年を示す「1917」というロゴが装飾されるほか、過酷な戦場を”全編ワンカット”で描く劇中の大迫力の映像が大きなスクリーンより映し出され、会場に集まったファンの熱気も高まっていました。

いよいよレッドカーペットに、ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、マーク・ストロング、リチャード・マッデン、サム・メンデス監督、ロジャー・ディーキンス撮影監督らが登場すると、映画ファンたちは大盛り上がり!次々にサインや写真撮影を求め、それぞれが笑顔で対応しました。

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まずマスコミ陣の前にはサム・メンデス監督が現れ、今回のロイヤル・プレミアについて「才能あるイギリス人の仲間たちと共に、イギリスで製作された映画を世に送り出すには最高の形だから、こんな嬉しいことはないよ。この旅には最高の始まりだね。」と喜びを露わに。”全編ワンカット”で撮影した本作については「主人公のキャラクター達と観客をしっかりと結びつけ、離れることがないようにしたいと思った。観客に過ぎていく毎秒毎秒、彼等が辿る一歩一歩、そして彼等の息遣いすべてを感じてもらいたかったわけだが、それこそがこの物語を伝えるのに最も相応しい手法だと思えたんだ。」と特殊な撮影方法を選んだこだわりについて明かし、最後に日本のファンに向けて「日本のみなさん、こんにちは!みなさんにもうすぐ映画を観ていただけるのが楽しみだよ。大規模で、没入体験ができるイメージ、サウンド、音楽となっており、心から誇りに思っているので、是非皆さんにも観に来ていただきたい。映画館でご覧頂きたいです」とメッセージを寄せました。

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伝令という重要なミッションを強いられるスコフィールド役のジョージ・マッケイは、劇中で映し出されるリアルな映像の様に戦場の過酷な当時実際に体験した人について問われると「彼等が体験したことを真に理解することはできないが、表現していけるように可能な限り見極め、理解しようとするというのが僕たちの仕事だ。だから本作を通して、それを心掛けた。」と苦悩しながらも役作りに取り組んだことを明かし、日本のファンに向けて「本作はとても物語に引き込まれるので、彼等と共に一歩一歩進んでいくんだ。だから可能であれば是非映画館で観てもらいたい。」と自信たっぷりにコメントしました。

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スコフィールドとともにミッションに立ち向かっていくブレイク役のディーン・チャールズ=チャップマンは、”全編ワンカット”の撮影を振り返り「すべての機能を検証するため、撮影の半年前からリハーサルをしなければならなかった。とても精密なもので、映画全体がまるでコレオグラフィーのようだった。ワンカットによって俳優としてそのすべてに身を投じ、キャラクター、状況に自分を委ね、全てを忘れることができる。それは僕がこれまでに経験したことがなかったことで、とても楽しかったよ」とコメントし、サム・メンデス監督との仕事について問われると「彼は最高だよ。サムにはすべてにおいてこだわりのビジョンがある。そして、一言や一行ですべてが全く違って感じられるようにする。素晴らしい監督だよ」と明かしました。

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また、本作を”全編ワンカット”として仕上げるために腕を振るった撮影監督のロジャー・ディーキンスは「本作はワンカットだったから、これまで撮ってきたほかの作品とも違ったけど、最終的には”どこにカメラを配置するのか、そこに置くのはなぜか、そのカメラで何をしたいのか”ということに尽きるということに変わりはないものだ。本作ではずっと移動し続けていくので、そう決断するのは簡単なことだった。カメラは常に移動し続けなければならなかった。最も大きなチャレンジは天候だった。天候が続かないとつじつまが合わなくなるから曇り空を望んでいたが、それは本当にチャレンジだったんだ。時には撮影を再開するために午後遅い時間の雲を文字通り1日中待たなければならなかったこともあった。」と、観客とって新たな映像体験となる”全編ワンカット”完成の裏側を語った。

英国王室からは、チャールズ皇太子とカミラ夫人が参加。観客から向けられた大きな歓声に笑顔で応え、サム・メンデス監督や、ロジャー・ディーキンスほか、キャスト陣らと映画関係者たちと歓談した。

本作は、早くも海外では大きな話題となっており、海外有名メディアでは「『1917』は2019年度で最高の映画」(フォーブス)、「サム・メンデス監督は西部戦線の恐怖をワンカットの最高傑作として昇華させた」(ガーディアン)、「『1917』は賞レースに遅れての参加となったが、アカデミー賞複数部門受賞への最有力候補となった。作品賞レースはタランティーノとスコセッシのアカデミー賞常連監督によって支配されているが、そこにメンデス監督が加わることになるだろう。」(ニューヨーク・タイムズ)と絶賛評価が相次いでいます!

さらに、本日、本年度のアメリカ映画協会賞「作品賞トップ10」に選出されたことが発表された。

今後の賞レースで本作がどのような快進撃を見せるのか目が離せません。続報にもご期待ください!