映画の中では、海洋生物学者のジムや天才海洋学者アングラードたちが、海の生き物たちから、「祭り」と「海と空」の関係を探っていく場面が描かれています。
そこで、実際の海洋研究を行っているJAMSTECでは、どのような調査・研究が行われているのでしょうか。映画に登場するシーンと実際の深海調査の様子を照らし合わせながらご紹介していきます。
【⑤通信手段は“音”】
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クジラが音でコミュニケーションをとるように、海洋調査のコミュニケーションにも音が使われます。携帯電話など、陸上の通信で活躍する電波は水に吸収されて遠くまで届かないからです。
有人潜水調査船「しんかい6500」は人が乗って深海に潜り調査しますが、電波ではなく音波を使った水中通話機で母船上の人と会話をします。また、「しんかい6500」が撮影した画像を音波で母船に送ることができます。
他にも、海底地形や海底下の地層の構造を調べることや、海中の深海探査機へ指令を送るのにも、音を使います。